【社長ブログ】アマモに漁業の将来を感じた日

瀬戸内の中心、備後灘(広島県福山市内海町)で五代目魚屋をしています、
カネト水産の佐藤です。


今日で書き初めて1週間です。

すでに毎日書く時間を作ることに苦労していますが、
手伝ってくれる方と、読んでいただいた方からの反響を励みにがんばっています。


6月21日、先日のブログで予告したように、笠岡漁協さんでされている
アマモのタネ採りに同行してきました。

【アマモとは?】
 アマモは海のゆりかごの役割を果たす重要な植物で、
 魚やイカが産卵しやすかったり、
 生まれたての小魚の隠れ場所になったりします。

 昨今ではアマモが群生している藻場が減り、
 魚たちが育つ環境が少なくなっています。
 環境破壊、高水温化、食害(アマモが魚に食べられること)などが原因です。】

今回、笠岡に行ったのは、
先日入部させていただいた『福山市場組合青年部』の活動の一貫として
『笠岡市漁協さんで毎年アマモを増やす活動をしょうるけえ行かんか?』
とお誘いいただき、
地元田島漁協青年部の兼田部長と一緒に行ってきました!

鞆の浦の平港に集合し、岡崎丸の岡崎さんに
笠岡まで船で連れて行ってもらいました。

するとそこには既に、出船の準備が整った船がたくさんいて、
僕たちもすぐに地元の漁師さんの船に乗り換えて、後をついて行きました。 

▲思った以上にたくさんの方々が、参加していてびっくりしました!
漁業者だけではなく、ボランティアさん、テレビ撮影班の方までいました。


笠岡諸島の高島の近くまで船を走らせ、アマモのタネを探します。

▲写真の下側にアマモが見えます。この中の明るい緑色(黄緑色)で、
枝分かれしているアマモを、船の上から探します。

▲ちっちゃいタツノオトシゴがいました。(余談)


探していると、過去にはアオリイカやモンゴウイカがいた、という話もあり、
実際にも小魚の動きが見えたりもして、
本当に、『海のゆりかご』なんだなあと実感しました。

はじめは、どのアマモにタネがあるのか、全然わかりませんでしたが、
先輩漁師さんや岡崎さんや村上さんに教えていただいているうちに
少しずつどれがタネがあるアマモかわかってきました。

▲タネがあるか探しています。初めての僕にはなかなか見つかりません。


「お鞆だち」Tシャツの方は村上水軍商会の村上さんです。
内海町田島のクレセントビーチで
民泊の中高生にシーカヤックを教えてくださっている方です。

▲この稲穂のような、粒がアマモのタネだそうです!


このアマモのタネを茎ごと収穫して、
ネットに入れたまま、秋頃まで海につけておいて、
わざと茎を腐らせ、タネだけの状態にします。

そして、それをとった場所にもう一度まきに行きます。

アマモにもいろんな種類があって、
別の土地に別のタネをまいてしまうと
生態系が壊れてしまうそうです。

大自然はちょっとしたことで影響され、
環境が変わってしまうんです。それを人間様は…

▲収穫されたアマモです。全部で120kg以上あったそうです。


今年の獲れ高は、昨年より全然少ないそうです。

船の上から、『アマモがおらんど〜』と言っていて、
自分たちが行ったポイントに藻が少ないんかと思っていたら、
全体的に少なかったみたいです。

今年で3年目だそうですが、
『おもーたようにいかんのが自然相手じゃ』と
漁師さんたちも割り切ってました。

『じゃけど、これをやらにゃあ魚は増えんし、
 みんなでアマモをやることによって、
 漁師たちの【海を守る意識】が上がる。』と。

熱い!熱すぎる!今日来れてよかった!
地元田島の兼田部長と来れてよかった!

こういうことがやりたかった!


僕も魚屋になって9年ですが、その期間の中でも、

マナガツオが減った、アジが減った、サバが減った、タチウオが減った、
マダイが減った、ワタリガニが減った、グチまで減った…

魚名をあげればキリがありません。


魚屋として仲卸業者として、

漁師さんと対面しながら話ししながら、肌で感じてきました。

私たちにとって、死活問題です!

『子供たち、孫たちの世代に、

 美味しい魚を食べ続けられる環境をつくる。』

これが僕のビジョンです。夢です。ライフワークです。

▲笠岡漁港の前で記念撮影をパシャリ*

笠岡漁協+福山市場組合+田島漁協=奇跡のコラボ


ご縁をいただき、いい先輩たちに恵まれ、この出会いが生まれました。
ありがとうございました!心から感謝です。

これが始まりです。

『本気でやるなら、笠岡から教えに行くで。』
と言っていただきました。

地元で仲間を集めて是非やりたい。善は急げです!


ただ、人の納得も協力もアマモのように思い通りにいかないことの方が多いでしょう。
焦らず、思い込まず、意固地にならずやっていきたいと思います。

まずは、田島周りをアマモの調査と、県、市への協力の要請、
それと田島漁協+笠岡漁協+福山市場組合青年部の懇親会から始めていきます。

『懇親会なくして、団結なし!』


ブログでまた書きます。

この活動に興味がある方、また漁協、県や市に関して情報がある方、
ご連絡ください。お待ちしています。


ではまた!

カネト水産株式会社-瀬戸内・ぴっちぴちの魚屋さん-

地元内海町(田島、横島)はもとより沼隈、魚島、走島、百島、向島、因島の漁師さんがとってきた新鮮な魚介類をそのまま販売しています。天然魚もさることながら、親魚から卵をとり稚魚そして成魚にまで育てた養殖魚も豊富にとりそろえています。四月に入ると、一年で一番といってもいいくらい、いろんなお魚がたくさんあがります。お近くの方は是非お立ち寄り下さい☆ご注文、宅急便も承っております。