【社長ブログ】ワタリガニのデゴ

瀬戸内の中心、備後灘(広島県福山市内海町)で五代目魚屋をやっています、
カネト水産の佐藤です。

 

みなさん、ワタリガニの旬って知ってますか?
やっぱり冬ですよね〜♪
内子が入った、メスのワタリガニがたまらなく美味しいですよね〜


今日、言いたいのはワタリガニの美味しさ自慢じゃなくって、
ワタリガニの産卵についてです。

底引き網(マンガ)漁が3月末で終わり、禁漁時期に入ります。

※マンガは漁具の名前で、冬場は戦車マンガ(マンガン)と呼ばれる漁具を
 網の先につけて、海底の魚やエビ、カニなどをとります。

禁漁時期に入るのと同時に、海水温が上がってくると、 
ワタリガニは産卵時期(4〜9月)に入ります。

産卵時期のメスのカニは『デゴ(出子)』と呼ばれ、
内子を外に出した状態になります。

▲オレンジ色の内子を体外に出して、産卵寸前になっています。


4月中旬から漁具を変えて、底引き網が再開されると、
この『デゴのワタリガニ』があがってくることもあります。

カネト水産では、そういうカニを市場に売らず、
一般のお客様にも売らず、産卵するのを待ちます。

▲イケスのカゴに活かしています。

▲産卵が終わって、お腹のフタが閉じてきました。


広島県では、ワタリガニの集中放流を行なうと同時に、
デゴのカニや、15cm未満の小さいカニの漁獲や販売を
自粛するように、取り決めをしています。

漁師、漁協、仲卸業者、市場、仲買業者、魚屋、みんなが協力して、
海の貴重な資源であるワタリガニを守るための初めての試みです。

個々の考え方や、取り組み姿勢の違いはどうしても出てくるとは思いますが、
将来の漁業にとっていいことは、
なるべくみんなで協力して、なるべく早く始めたいですね。

▲内海町、田島の内浦湾の朝焼けです。


いい砂場といい藻場が蘇れば、
そこには、産卵する魚(カニ)や小魚(稚カニ)が
戻ってくることでしょう。

地道な努力を積み重ねていきます。


ではまた!

カネト水産株式会社-瀬戸内・ぴっちぴちの魚屋さん-

地元内海町(田島、横島)はもとより沼隈、魚島、走島、百島、向島、因島の漁師さんがとってきた新鮮な魚介類をそのまま販売しています。天然魚もさることながら、親魚から卵をとり稚魚そして成魚にまで育てた養殖魚も豊富にとりそろえています。四月に入ると、一年で一番といってもいいくらい、いろんなお魚がたくさんあがります。お近くの方は是非お立ち寄り下さい☆ご注文、宅急便も承っております。